【独立】薬局ってそんなに楽な仕事ではない。『誰でも簡単に就職でき、それなりに稼げる』という時代は終わりを迎えようとしている?

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薬剤師、中でも薬局は楽して稼げる

こんな言葉を一度は耳にしたことはありませんか?


ですが、
現場の薬剤師の方であれば
多くの方はこう思うはずです。



『そんなことはない』と。





かかりつけや在宅に始まり、
健康サポート薬局や地域連携薬局、オンライン服薬指導など
DX化に伴い設備や機材にも投資が必要な時代になってきました。



紙薬歴の時代からすれば
クラウド型の薬歴になることを
想定していた人はどのくらいおられるでしょうか。


業務内容や薬局自体に求められることによって
その業態自体も変化せざるを得ないと言えるでしょう。

『楽』
と言われていた薬局は何処へ行ったのでしょうか。



そもそもなぜ、
そう言われるようになったのでしょうか。





答えは簡単です。


いわゆる門前薬局が無かった時代に
医薬分業に伴い門前薬局が乱立したこと
大きな要因だと思われます。



『薬局を出せば儲かる』
と言われていた時代がありました。


そこでは診療報酬の点数は勿論重要なファクターですが、
それよりも薬価差益が高かったという印象があります。

今よりも薬価が高く設定されていたことは勿論ですが、
例えばシップなどの薬が際限なく処方されていた
というお話も耳にしたことがあるくらいです。




立地を抑えて置ければ儲かる。
そこで行うのは作業ベースの
いわゆるルーティンワークのような仕事。

食いっぱぐれることのない資格ありきの仕事は
いつしか楽な仕事だと呼ばれるようになったのではないかと推察されます。




そういった背景があった現在、
なぜ『楽』ではなくなったのでしょうか。



少子高齢化に伴う在宅支援の増加?
IT化やオンライン化?



要因は様々ありますが、
個人で薬局を経営している身として
最も強く感じることは



『薬局が増加したこと』

が最も大きな要因ではないかと思います。




増加したことにより何が生じたか
イメージつきますよね。



そうです。


何処にでも薬局があるのです。










少し話はそれますが、
飲食店を選ぶ時、何を基準にお店を選びますか?


料理の種類

評判
接客対応
立地

など様々な要因をもとに選びます。
飲食店側からすれば選ばれます。





薬局が選ばれる理由とは何でしょうか?


薬の種類?
味?
評判?
接客対応?
立地?



多く場合が立地に依存したビジネスモデルではありますが、
今や『誰から貰うか』という差別化が図られる時代になっています。




そういった
店舗独自の取組や
接客のスキル
サービス内容など


会社だけでなく
個人個人がスキルを活かして働く時代となっているため
『楽』という幻想の時代は終焉を迎えたのだと感じます。



そのため
処方箋を受け取り、薬を渡すだけでなく
サービス業としての側面が強いのが
今の薬局の姿なのではないかと僕は思います。


勿論、

医療という本質を忘れてはいけませんが。





昨今トレンドの一つでもある
薬局×○○のように薬局も差別化される時代となってきました。


そのため通常の業務に加えて
他の業務や新たな販路開拓を担わなければならない事が
『楽』を消滅させた要因ともいえるでしょう。











そもそも『楽』と言われる職業が凄いと言えば凄いんですけどね。(笑)



従来と違った立地依存型のビジネスモデルだけでなく
IT関連やマーケティングが強い薬剤師の方が
今以上にこれから現場で活躍していくのかもしれませんね。






今日もお読みいただきありがとうございました。

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